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お一人さまの相続対策②
板橋の相続専門行政書士 中田です。
最近、多くなってきているご相談。
「頼れる身寄りがいないので何かあった時のために準備をしておきたい」
「相続の手続きで家族に負担を掛けたくない」
「一人暮らしなので自分に万一のことがあった時に一緒に暮らしているペットが困らないようにしておきたい」
40代くらいの、終活には比較的若いかなと思う世代の方からも、ご相談を受けることがあります。
私の叔母のように結婚しないという選択をされる方も少なくない時代になりました。
大げさな葬儀はしなくて良いから直葬で良い、という希望があったとしても一体誰がやってくれるの?
自宅の片付けや残された財産はどうするの?
日頃はあまり考えていなくても、近い方の死を経験して自分ごととして考えるようになる方も少なくないようです。
更に不安を煽るようですが、最後まで元気で自力で生活できるのであれば亡くなった後のことだけ考えていれば良いですね。
病気に罹ってしまったり、認知症になってしまうということも大いに考えらえる時代です。
人の健康寿命は男性で平均72歳まで、女性で平均74歳までというデータがあります。
健康寿命を終え、その後寿命までの間、誰かの手を借りないと暮らせない状況になってしまう可能性も大きいです。
そうなるとご自身の財産管理も難しくなってしまう。
判断能力が衰えてきて詐欺の被害にあってしまったり、不要な高額品を購入してしまうとという心配も出てきたり。。。
私だったら生前の不安の方が大きいです。
生前の不安の延長に自分が亡くなった後の手続きの不安がある気がしています。
生涯人に迷惑を掛けず、安心して暮らすためには何をしておけば良いのでしょう。
介護や福祉のこと以外の、法律の面からどんなことができるのかをお伝えしていきたいと思います。
①財産については「遺言書」「家族信託」
②認知症に備えるには「任意後見契約」「財産管理契約」
③亡くなった後の手続きの準備は「死後事務委任契約」
前置きが長くなっておりますが、次回から順番にお話ししていきます。